FFFTP Projectは4月15日、FFFTP 2.00をリリースしました。
FFFTPはSota氏(http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/)が開発を続けられていたフリーソフトウェアですが、2011年8月31日、Sota氏によりFFFTPの開発終了宣言が出されました。しかし、FFFTPは長きにわたり広く使われていたFTPクライアントであり、未だその需要は失われることはありません。そのため、OSDN(旧名SourceForge.JP)にて有志を募り、開発・バージョンアップを行うことにしました。Sota氏が制作されたFFFTPには長い間お世話になりました。
FFFTP 2.00は、2016年5月14日にリリースされた1.99aおよび後日公開された自動更新用ファイルにいくつかのバグフィックスおよび新機能追加を行ったものです。
主要な変更点は下記になります。
自動更新機能で対応した内容を含めて記載します。
- ソフトウェア自動更新機能の確認間隔を7日から30日に変更しました。
- 設定をWinSCP INI形式にエクスポートする機能を追加しました。
- PASVモードで返されるアドレスを無視する機能を追加しました。正しく設定されていないホストに接続する場合にお使いください。
- ダウンロード時にインターネットから入手したものとしてファイルに情報を付加する機能を追加しました。これによりダウンロードした実行可能ファイルなどを開こうとした場合に警告が表示されるようになります。この機能は既定では有効になります。
- キーボード操作時にフォーカスが失われるバグを修正しました。
- タイトルバーにログインユーザー名を表示するようにしました。
- 非推奨の暗号方式のみ対応するホストに接続できないバグを修正しました。
- 異常なタイムスタンプのファイルがローカル側に存在するとクラッシュするバグを修正しました。
- ソフトウェア自動更新機能でプロキシ接続に対応しました。
- 新しければ上書きが機能しない場合があるバグを修正しました。
- ドラッグアンドドロップ中に応答しなくなるバグを修正しました。
- バグ対策の副作用によるウィンドウのちらつきを解消しました。
- Server Name Indicationを実装しました。これにより一部の共用サーバーに接続できない問題が解消されます。
- SSL/TLS証明書の検証時にSubject Alternative Namesを確認するように変更しました。
- 転送失敗時に再接続できない場合があるバグを修正しました。
- 切断時にファイルの転送待ちが解除されないバグを修正しました。
- 転送中の強制終了が機能しない場合があるバグを修正しました。
- 受信中止をクリックした後の挙動がおかしくなるバグを修正しました。
- 同時接続数が1より大きいホストから切断した直後に別のホストで転送に失敗するバグを修正しました。
- OpenSSLを更新しました。
- SSL/TLSのルート証明書を更新しました。
そのほか、バグフィックスなど多数の変更が加えられています。
詳細な変更点については、改変履歴
https://ja.osdn.net/projects/ffftp/wiki/FFFTP-history
をご参照ください。
なお、今回リリースされたFFFTP 2.00では1.97bから多数の変更点が加えられています。FFFTP Projectではテストを行い、動作が実用上問題ないことは確認しておりますが、まだ利用実績も少ないことから、まだ大きなバグが残されている可能性もあります。ご理解の上ご利用ください。