[Linux-ha-jp] DRBD日本語マニュアルを改訂しました

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Motoharu Kubo mkubo****@3ware*****
2012年 9月 28日 (金) 16:47:24 JST


サードウェアの久保です。

「DRBDユーザーズガイド」の付録として提供しているDRBDのman pagesを最新
バージョンに合わせて更新しました。更新したマニュアルは、drbd.conf、
drbdadm、drbdsetup、drbdmetaの4つです。ぜひご活用ください。

なお、no-disk-barrierおよびno-disk-drainの変更点は、レプリケーションの信
頼性を保つために非常に重要です。

■アクセス方法
下のURLの左側の「ドキュメント一覧」から「DRBD日本語ユーザーズガイド」を
クリックすると目次が表示されます。付録の「A DRBDマニュアル」からそれぞれ
のマニュアルをご覧いただけます。
http://www.drbd.jp/document_top.html

■おもな改訂箇所(drbd.confおよびdrbdsetup)

- on-io-errorのpass_onパラメータの説明を改訂しました。現在のDRBDは、ロー
  カルディスクのI/Oエラーを上位レイヤ(ファイルシステムなど)に通知しない
  仕様になっているため、pass_onの実際の挙動を明確化しました。

- no-disk-barrierは、カーネル2.6.36以上(およびRHEL6の2.6.32カーネル)では
  デフォルトで設定する必要があります。このことを明記してあります。なお、
  今月〜来月リリースされる予定の8.3.14以降では、このことがDRBD自体のデ
  フォルト設定になる予定です。

- no-disk-drainの説明が大きく変わっています。このオプションは、通常の利
  用環境では指定してはならない危険なオプションという扱いになっています。
  LINBITや当社のサポート担当からこのオプションを使うよう指示されない限
  り、指定しないでください。

- on-congestion、congestion-fill、congestion-extentsというオプションが追
  加されています。プロトコルAで遠隔レプリケーションを使うときのためのオ
  プションで、ローカルI/Oのパフォーマンス維持を優先したい場合にのみ指定
  すべきオプションです。平たく書けば、ネットワーク帯域が小さすぎてローカ
  ルディスクI/Oの性能が著しく低下する場合、DRBDは新しいAHEAD/BEHINDとい
  う動作モードに移行します。このモードになったら、リモートのセカンダリ
  ノードへのレプリケーションは行われなくなります。プライマリのみに書き込
  まれたデータは、ディスクI/Oのピークが過ぎた後にDRBDを再接続すれば同期
  されます。データの冗長化最優先の場合には使うべきではありません。

- c-plan-ahead、c-fill-target、c-delay-target、c-max-rateオプションを組
  み合わせて指定すると、同期速度を動的に調整できるようになります。従来
  は、rateで指定した固定速度での同期しか選べませんでしたが、新しい書き込
  みが始まれば同期速度を落とし、なくなれば高速で同期するという、柔軟な制
  御が可能になります。

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