長南洋一
cyoic****@maple*****
2011年 3月 8日 (火) 22:08:55 JST
長南です。 立花さんのメールより [JM:00158] > > | > .\"O See below for a description of where > | > .\"O .B man > | > .\"O looks for the manual page files. > | > man ページファイルを検索するディレクトリについての説明は、 > | > 以下を参照すること。 > | > | これは、すぐ下を指しているのか、「MAN ページの検索パス」を > | 指しているのか、あいまいです。 > "man ページ"と"MAN ページ"があるからわかりにくいって感じでしょうか。 いえ、ここが「man ページ」で、実際に参照する箇所が「MAN ページ」 と大文字になっていても、それはセクションの名前ですから、 読者にわかってもらえると思います。わたしが気にしているのは、 「man ページファイルを検索するディレクトリについての説明」 というのが、すぐ下の「マニュアルセクション」のことを指していると 誤解されるかもしれない、ということなのです。現行のマニュアルでは、 「マニュアルセクション」が存在しなかったので、この混乱は 起きませんでした。いっそのこと、「『MAN ページの検索パス』を 参照すること」とはっきり書いてしまった方が、間違いがないのでは ないかと思います。わたしが細かいことを気にしすぎているのかも しれませんが。 > | > .SH マニュアルセクション > | > .\"O The standard sections of the manual include: > | > マニュアルの標準的なセクションは以下のとおり: > | > .B 5 > | > .\"O File Formats and Conventions > | > ファイルフォーマット > | > .TP > | > .B 6 > | > .\"O Games et. Al. > | > ゲームプログラム > | > .TP > | > .B 7 > | > .\"O Miscellanea > | > 概要、慣習やその他 > | > .TP > | > .B 8 > | > .\"O System Administration tools and Deamons > | > 管理コマンドと特権コマンド > | > | このへん、省略や補足があって、原文からすこし離れています。 > | 工夫なさった結果なのでしょうが、一応、理由をお聞かせ願いたいと > | 思います。「File Formats and Conventions」や「Games et. Al.」 > > intro(1)〜intro(7) の名前セクションからとりました。 わかりました。マニュアル間での表現の統一を考えていらっしゃるの ですね。それは一つの見識だと思います。わたしとしては、できるだけ 著者の表現に合わせたいという立場ですけれど。著者は intro の 表現に満足していないのかもしれませんし。 > | > .\"O .B \-\^H > | > .\"O Specify a command that renders HTML files as text. > | > .\"O This option overrides the > | > .\"O .B HTMLPAGER > | > .\"O environment variable. By default, > | > .\"O .B man > | > .\"O uses > | > .\"O .BR /bin/cat , > | > HTMLファイルをテキストに解釈するコマンドを指定する。 > | > このオプションは環境変数 > | > .B HTMLPAGER > | > より優先される。デフォルトでは > | > .B man > | > は > | > .B "/bin/cat" > | > を用いる。 > | > | すでにお気づきでしょうが、「.B \-\^H」がアンコメントされていません。 > | > | 「renders HTML files as text」というのがよくわからないのですが、 > | 「HTML の man ファイルを、HTML のテキストとしてではなく、プレーン > | テキストとして読み込み、解釈する」ということですか。 > | render ... into ... ではなく、render ... as ... ですから、 > | 「HTML ファイルを解釈して、テキストに変換する」ということでは > | ないでしょうし。もし、わたしの解釈が当たっているようなら、 > | 「に」は弱いと思います。「として」の方がはっきりしますし、 > | どうせなら、「プレーン (普通の、通常の、一般的な) テキスト > | として解釈する」と言った方がもっとはっきりします。 > > うまい言葉が思いつきませんでした。 > ↓を参照すると、「可視化する」とでも言えばよいのかな。 > http://e-words.jp/w/E383ACE383B3E そのサイトは、画像処理における render について説明している わけで、「広義では可視化」と言っても、かなり特殊な広義では ないかと思います。この man ページの場合は、「解釈する」とか 「処理する」とか訳しておけば、十分ではないでしょうか。 ただ、ここには補語もないし、前置詞が into ではなく、as なので、 「HTML という特殊なテキストを普通のテキストとして解釈する (処理する)」ということだろうと、わたしは考えたのです。 直前の -B オプションが、HTML の man ファイルを整形して 見るときに指定するものなら、-H の方は、HTML の man ファイルを プレーンテキスト扱いするときに指定するものだろうと。 そう考えた場合、「HTMLファイルをテキストに解釈する」の「に」は、 ちょっとあいまいだろうと、思ったわけです。 ところで、このオプションは、どういうときに使うのでしょうか。 BROWSER 環境変数が指定してあって、オプションなしでは、HTML の man ページが整形されて表示されるとき、それでも、あえて テキストとして見たい場合に (つまり、HTML のソースを見たい場合に) 使うのでしょうか。 それとも、わたしはずっと間違えていて、renders HTML files as text というのは、renders HTML files into text files と 同じことで、「HTML ファイルを (整形された) テキストに変換する」 ということなのでしょうか。 あるいは −− Web で man -H を検索して、気がついたのですが、 man-db にも -H オプションがあるのですね −− man-db の -H オプションは、man ファイルを HTML に変換して出力するオプション ですが、man-1.6g の -H も同じ働きをするのでしょうか。 もうこうなると、実際に動作を試してみるよりありません。 そこで、man-1.6g を入れた Vine 5.2 で -B w3m とか -H w3m とかを 試してみました。HTML の man ページは、<HTML> とか <BODY>とかが 入ったソースが表示されるだけでしたし、普通の man ページは、 普通に整形されるだけでした。ps ax で調べたところ、ページャには デフォルトの lv -c が使われています。どうやら、Vine 5.2 では、実 際の動作を試すことができないようです。 # ついでに書いておきます。HTML の man ファイルを /usr/share/ # man/htmlman1 に置いてみたのですが、man は認識どころか、 # 発見してもくれませんでした。ほかにも、やっておかなければならない # 作業があるのでしょうか。かなりいい加減なやり方で rpm パッケージに # した man-1.6g ですから、わたしの実験の結果は信用できませんけれど。 > | > .B \-\^K > | > .\"O Search for the specified string in *all* man pages. Warning: this is > | > .\"O probably very slow! It helps to specify a section. > | > .\"O (Just to give a rough idea, on my machine this takes about a minute > | > .\"O per 500 man pages.) > | > 「全ての」man ページから指定した文字列を探す。警告: これは > | > 非常に遅いので セクションを指定した方が良い。 > | > (だいたいの目安として、私のマシンでは > | > 500 ページを検索するのに 1 分かかる。) > | > | 細かいことですが、probably の訳が抜けています。 > > "たいてい"非常に遅い > といったところでしょうか。 「たいてい、たぶん、おそらく」、他にもいろいろありそうです。 また、いらないと判断するなら、probably を省略したままにしても よさそうです。 -- 長南洋一