[JM:00597] Re: [doc-ja 868] JM の今後の進め方について

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2012年 4月 11日 (水) 20:52:14 JST


長南です。

元木さんのメールより [JM:00591]
> 
>> ところが、翻訳の方は、バグ (誤訳や悪訳) があっても、よほどのことが
>> ないかぎり、一応通用してしまいます。いや、と言うより、どんなに
>> 上手な人の翻訳でも、誤訳のない翻訳はめったにない、と言った方が
>> よいでしょう。ですから、増補・改訂のときは、既訳の部分をチェックする
>> よい機会でもあると思うのです。po4a で改訂部分がわかりやすくなるのは
>> 結構なのですが、そのためにかえって、既訳部分のチェックが疎かになって
>> しまいはしないでしょうか。
> 
> 翻訳のチェック方法については悩んでいますが、
> チェック方法にもいろいろあると思っています。
> ・po4a のままチェックする。
> ・po4a を man に変更したものを対象にチェックする。
> さらに、上記と掛け合わせる形で、変更点だけチェックするか、全文チェックか
> というパターンになります。
> 
> 変換後の形でチェックするのであれば、ある程度長南さんのいう問題は
> 解決できるのではないでしょうか。PO のまま読むのは全体像がつかみにくいので、
> man に変換してチェックするのは現実的かなと思っています。
> (man 変換後にも、前回との変更点が分かれば理想的ですが)
> このあたりのフレームワーク的に足りないところは必要なら開発していく必要があるでしょう。
> 
> あとは、翻訳者個人の考え方次第なのですが、
> 一つ一つの完成度を重視するか、
> 誤解を与えない程度で正しい翻訳であればよしとして、多くのページを最新に保つか
> など、思想の問題になるようにも思います。
> 本当は両方できるのが理想ですが、理想を追い求める状況にもなさそうなので。
> 私自身はどちらかというと後者に重きを置いているように感じています。

わたしが懸念していたのは、po4a を使うようになると、変更点がはっきり
するので、改訂するときに、その変更点の増補・改訳が済むと、「これで
作業完了!」という気持ちになりがちなのではないかということなのです。

確かに、それで作業完了なのですが、よい機会ですから (それに、前にも
言ったように、誤訳のない翻訳はありませんから)、改訂時には、できるだけ
既訳部分のチェックもやっておいていただきたいわけです (とくに、改訂者が
前の翻訳者と違う場合、他人の目で見ることができるわけですから)。

もっとも、今までだって事情は変わらないと言うこともできます。diff で
変更部分を調べて ... でしょうから。

とすると、「翻訳作業の手引き」か「翻訳の指針」あたりに、「改訂時には、
ざっとでよいので、できるだけ全文を読み直して、既訳部分のチェックも
するようにしてください」と書いておくと、よいのかもしれません。

-- 
長南洋一




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