<STATUS> stat: DP ppkg: util-linux page: sfdisk.8 date: 2020/07/07 mail: cyoic****@maple***** name: Chonan Yoichi </STATUS> これも、バージョン 2.35.2 に上げました。原文にもいくつか増補箇所があり、 かなり重要な動作の変更もあるので、このバージョンアップは意味があると思います。 ○ fdisk 同様、ここでも "I/O limits" を「I/O リミット」で済ませました。 今、「I/O 制約」というのを思いつきましたが、これもイマイチかな。 ○ 「説明」の 3 番目のパラグラフ。これは全文を挙げておきます。 sfdisk (since version 2.26) aligns the start and end of partitions to block-device I/O limits when relative sizes are specified, when the default values are used or when multiplicative suffixes (e.g., MiB) are used for sizes. It is possible that partition size will be optimized (reduced or enlarged) due to alignment if the start offset is specified exactly in sectors and partition size relative or by multiplicative suffixes. sfdisk は、(バージョン 2.26 以来) パーティションの開始点に相対的なサイ ズが指定された場合や、デフォルトの値が使用された場合、 あるいは、サイズ に (MiB などの) 乗数を表す接尾辞が使用された場合に、 パーティションの開 始点と終了点をブロックデバイスの I/O リミットに合わせて整えるようになっ ている (訳注: 「パーティションの開始点に相対的なサイズを指定する」とい うのが、わかりにくいかもしれない。 たとえば、+100M といった表現で、現在 の開始点より 100MiB 後方という指示が可能なのである。--move-data オプ ションの用例の最初のコマンドがその一例)。 開始オフセットがセクタで厳密 に指定された場合でも、 パーティションのサイズが相対的な形で、すなわち乗 数接尾辞を付けて指定されているならば、 I/O リミットに揃えるために、パー ティションサイズの最適化が行われるかもしれない (すなわち、サイズが増減 されるかもしれない)。 "when relative sizes are specified" とか "and partition size (is specified) relative" の relative がよくわかりません。 このパラグラフの最後では (訳し方をちょっと変えます)、「開始オフセットが セクタで厳密に、かつパーティションサイズが相対的な形で指定されている場合は、 パーティションサイズの最適化が行われる」と言っています。そして、次の パラフラフでは、「オフセットとサイズをセクタで指定すれば ... sfdisk は 指定された数値に全面的に従い、最適化を一切行わない」と言っている。 サイズはセクタ数、またはバイト数で指定するものですが、この二つの文から 見たところでは、sfdisk は、サイズをセクタ数で指定した場合は、それを 相対的指定とは見なさないようです。絶対的で厳密なサイズと見なす。 言い換えれば、sfdisk で相対的なサイズ指定というのは、バイト単位での (つまり、MiB, GiB などの乗数接尾辞を付けた) 指定のことである。 この辺、fdisk の仕様と微妙に違います。fdisk の "Last sector" プロンプトでは、数値の頭に + が付き、乗数接尾辞がなければ、セクタ数による サイズ指定 (相対的指定)、+ も乗数接尾辞も付かなければセクタのオフセット位置の 指定 (言わば、絶対的指定) でした。それに対して、sfdisk のサイズ指定では、 数値の頭に + が付いていなくても、MiB のような接尾辞がなければ、セクタ数で 表したサイズであり、しかも、fdisk とは違って、絶対的な指定と解釈されるようです。 とすると、このパラグラフの "when relative sizes are specified" は、 パーティションのサイズの指定のことならば、サイズをバイト単位で指定する ということになりますから、"when multiplicative suffixes (e.g., MiB) are used for sizes" と同じことになってしまいます。それでは、 「or (あるいは)」というつなげ方がおかしくなる。そこで、これはパーティションの 開始点を (現在の開始点からの) 相対的なサイズで指定することと考えることにしました。 なお、このように考えると、"and partition size relative or by multiplicative suffixes" の or は、「すなわち」と解するより なくなります。sfdisk でサイズを相対的に指定したかったら、MiB などの 乗数接尾辞を付けるよりないのですから。 ゴタゴタしたわかりにくい説明になりました。私は上のように考えましたが、 一つの解釈に過ぎませんし、自分でも本当かなあと思っています。 もっとスッキリした別の解釈があったら、教えていただきたいと思います。 ○ (or when I/O limits are too small then to megabyte boundary to keep disk layout portable): I/O リミットでは細かすぎる場合には、ディスクレイアウトに可搬性があるように、 メガバイトレベルの境界に揃える いまだに原文が何を言っているのか、よくわかっていません。"when I/O limits are too small" って、具体的にはどういうことなんでしょう。 ○ udevd と競合しないように flock を使えという話: Note, this semantic is not currently supported by udevd for MD and DM devices. 現在のところ、この方法の持つ効果は、MD や DM デバイスに対しては udevd によってサポートされていない (訳注: MD や DM デバイスというのは、ソフト ウエア RAID, LVM, 暗号化デバイスなどのことらしい)。 ここも相変わらず、semantic の訳が思いつきません。ついでに言うと、 一つ上のパラグラフにある serialize の訳語も。 それから、あれこれ調べているうちに、MD や DM というのは、RAID や LVM のことらしいと分かってきました。勘違いでしょうか。 ○ 「フィールド名なしの書式」の size: これも相変わらずですが、サイズに、数値に変えて + を 1 個指定すると、 「すでに存在しているパーティションの場合は、要求されたとおりに resize される」という、その「要求されたとおり」というのがどういうことか、さっぱり わかりません。どこでどう要求しているんでしょう。 -- 長南洋一 -------------- next part -------------- テキスト形式以外の添付ファイルを保管しました... ファイル名: sfdisk-2.35.2.tar.gz 型: application/octet-stream サイズ: 36523 バイト 説明: 無し URL: <https://lists.osdn.me/mailman/archives/linuxjm-discuss/attachments/20200707/5b2717cf/attachment-0001.obj>