Sharp製LinuxZaurus用代替OSであるOpenZaurusの日本語環境を整えます。日本語化可能なROMの作成と公開,日本語入力ツールのビルドとパッケージング、公開などを目的とします。
日本語化されたROMの公開も行います。
GPE ベースの C700,C750,C760,C860用のイメージです。
カーネルバージョンは 2.6.24 です。
展開するとできるディレクトリの中に
updater.sh
zImage.bin
initrd.bin
が入っているので、通常通りの手順で焼いてください。Wiki の Ångström-インストール ページはこちらです。
http://openzaurus-ja.sourceforge.jp/index.php?%8F%AA%A9ngstr%8F%AB%D3m-%A5%A4%A5%F3%A5%B9%A5%C8%A1%BC%A5%EB
●本家の stable リポジトリからの変更点は次の通りです。
相対ディレクトリ名は、リポジトリの展開先ディレクトリ /stuff/org.openembedded.stable/ を基準にしています。
unstable から バックポートしたものがあります。
(依存関係バグ対策)
・tzdata_2007k
(コンパイルエラー対応)
・packages/xorg-xserver/xserver-kdrive-1.2.0/glyph-include-order.patch
(日本語メッセージカタログが取り込まれた)
・gpe-conf_0.2.7
・gpe-login_0.93
・gpe-session-scripts_0.68.bb
・gpe-su_0.20.bb
・libgpewidget_0.117.bb
言語設定
・conf/distro/angstrom-2008.1.conf の中の IMAGE_LINGUAS を en-gb から ja-jp に。
・/stuff/build/conf/local.conf の中で GLIBC_GENERATE_LOCALES = "ja_JP.UTF-8" を指定
この結果、
glibc-binary-localedata-ja-jp
locale-base-ja-jp
の 2パッケージがインストールされています。
※ビルド時間短縮のためであり、この initrd.bin イメージには各アプリケーション用の日本語化用パッケージはインストールされていません。
日本語表示を有効にするためには、別アーカイブになっている x11-image-localize-ja を使用してください。
x11-image-localize-ja の使用方法については、展開して出てくる 00ReadJa.txt をご覧ください。
●ビルド設定の変更点
SDカードに対するパーティション指定を起動時から有効にしています。
/stuff/build/conf/local.conf の中で
ROOTFS_POSTPROCESS_COMMAND += \
"mkdir ${IMAGE_ROOTFS}/media/sd2;echo /dev/mmcblk0p2 /media/sd2 ext3 defaults,async 0 0 >> ${IMAGE_ROOTFS}/etc/fstab;echo /dev/mmcblk0p3 none swap sw 0 0 >> ${IMAGE_ROOTFS}/etc/fstab;"
を指定しています。
パーティション1: vfat (元々指定されています)
パーティション2: ext3, async
パーティション3: swap
これと違うパーティション割当てのカードを使用する場合は、先にバックアップを取るなどの備えをしてください。
内容が壊れるなどの害はないと思いますが、試していないので保証はできません。
x11-image-localize-ja-20080721.tar.gz 内の after_write_root.sh に変数名間違いがあったので、差し替えました。