Foros: 開発者用の備忘録 (Thread #46976)

ISOファイルの構築(ビルド)方法 (2022-10-03 20:36 by (del#176459) #91795)

基本的に、リマスタリングソフトウェア( https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_remastering_software )を使用しています。リマスタリングソフトウェアを使用して独自のLinuxを作成するためにライブCDの部屋(http://simosnet.com/livecdroom/ ) さんで配布されている「Basix」もしくは「Basix-de」がこのOSのベースとなっています。この方法は、現在の環境をそのままISOファイルとして構築することができ比較的初心者向きです。ソースコードベースでの開発ではないからですね。とはいえ、ある程度の仮想マシンを扱う知識やLinuxのディレクトリ構造を大まかに理解しておくことが必要でしょう。ハードルが高いようにも感じますが、検索しながらトライ&エラーでやっていけばいいのです。さぁ。それでは早速始めましょう!

1.まずはアプリケーションの設定ファイルを/ect/skelにコピーさせる必要があります。アプリケーションの設定ファイルは、ユーザーごとにアプリケーションが勝手に作成するのですがその中には当然、ユーザーの個人情報などが含まれている場合があります。なので、最終的に出来上がるISOファイルにはディフォルトでそれが含まれないようになっています。そうすると、せっかくカスタマイズしたデータが反映されないままとなってしまいます。ですから、前述の/etc/skelディレクトリに必要なものだけ設定ファイルをコピーする必要があるのです。/etc/skelには、新規にユーザーが追加されたときに必ずそのユーザーのディレクトリにコピーされるファイルやディレクトリがあります。"skel"がユーザ名だと思っておけば大丈夫です。理屈が理解できたところで、コピーしましょう。ほとんどの場合、/home/ユーザー名/.config以下にあります。例えば、xfce4の外観をいじったならば/home/ユーザー名/.config/xfce4をコピーします。skelにすでにある場合は置き換えてください。あ、ちなみにroot権限がないとコピーできないヨ!ターミナルで、sudo nautilusと入力してファイラーをroot権限で開きましょう。※インストールしたアプリケーション全てにこの作業をする必要はありません。なにかデザインを変更したい場所であったりしない限り不要な作業です!

2.os-releaseとlsb-releaseを変更(任意) システムに表示される、OS名に関わってきます。(ホントはもっと役割があるケド省きます)これも先程のようにroot権限で、ファイラーを開いて(ターミナルで、sudo nautilusと入力) mousepadなどで編集しましょう。慣れている方ならnanoやvi/vimの方が楽だと思うけど。/etc/basix/os-releaseは、PRETTY_NAME="OS名"にします。次に、/etc/basix/lsb-releaseは、DISTRIB_DESCRIPTION="OS名"にします。

3.PinguyBuilder.confを変更 https://osdn.net/projects/pinkos-official/releases/77857 を参考にして下さい。ライブユーザー名だとか、CDラベルなど全て"pinkos"にしています。わかりにくくなってしまうことを防ぐためです。

4:実行 ターミナルにて、sudo pinguybuilder.shを実行します。ウィザードが出てきたらその指示に従ってください。大体終わるまで15分から30分程度かかります。結構長い時間が必要とされ、リソースも取られてしまうのでPCが落ちないようにお気をつけください。/home/PinguyBuilder/PinguyBuiler/にISOファイルは出てきます。md5とsha256と共に、これをosdnにアップロードしましょう。ファイル名は、pinkos-ベースのbasixのバージョン-(リリース版ではないなら)alphaX.iso

(Last Update: 2022-11-17 01:08 by (del#176459))