Tetsuo Handa
from-****@I-lov*****
2007年 3月 28日 (水) 22:49:03 JST
熊猫です。 3月は開発以外の作業が予想外に多く入ってしまい、 せっかくテスターとして多数のご参加をいただいているのにもかかわらず テストを行うのに必要なスキルを伝授できなかったことを申し訳無く思います。 テストにもいろいろな種類があると思いますが、 まずは TOMOYO の使い方を覚えないと始まりません。 現在 Software Design 誌の連載で TOMOYO の使い方を紹介していますが、 全員が読んでいる訳ではないですし、読んでも未解決の疑問点もあるかと思います。 「こんなことがしたいけどできるかな?」とか「ここがうまくパターン化できない」とか 「このツールの使い方が解らない」とかどんどん質問してください。 TOMOYO-users ML ( http://lists.sourceforge.jp/mailman/listinfo/tomoyo-users )で 質問を受け付けています。(もちろん、 TOMOYO-dev ML でも受け付けています。) そこに寄せられた要望が次のバージョンへ向けた開発材料となります。 4月からはオープンソース開発センタから技術開発本部へ異動することが決まっており、 決裁手続きなどでいろいろとドタバタすることが予想されるため、 1.3.2 以降の変更点を まとめて TOMOYO 1.4 としてオープンソース開発センタ最後の決裁を済ませました。 内容的には 1.3.3 が妥当なのですが、アクセス許可のチェック箇所に変更が生じたために ポリシーファイルの微修正が必要となるため、何も知らずに 1.3.2 から 1.3.3 へ バージョンアップしてしまわないようにユーザに注意を促すために 1.4 としています。 (熊猫も4月から所属会社を移籍することが決まり、それに起因する手続きで ドタバタ状態でしたがようやく落ち着きました。) TOMOYO 1.3.1 まではネットワークに繋がったサービスを保護する用途が中心でしたが、 TOMOYO 1.3.2 からは keep_domain と no_keep_domain と path_group を組み合わせることで ログイン後の操作を制限する用途でも使いやすくなっています。 1.4 で導入された address_group も組み合わせれば、 ネットワークに関するアクセス制限も使いやすくなります。 ログイン後のドメインで強制アクセス制御を無効にする必要性は既に消滅しているかもしれません。 まだポリシーの作成方法を伝授できていませんが、適用可能範囲は着実に広がっています。 今日、カーネルパッチの修正をフリーズしました。 バージョン 1.4 として Subversion に登録し、また http://osdn.dl.sourceforge.jp/tomoyo/24614/ccs-patch-1.4-20070401.tar.gz も 差し替えました。明日からはバイナリパッケージの再作成を行います。 4月からの予定は http://d.hatena.ne.jp/keyword/TOMOYO%20Linux にあります。 まずは4月中旬のアメリカのサンフランシスコで行われる CELF Embedded Linux Conference 2007 への準備をしなければなりません。 また、6月末のカナダのオタワで行われる Linux Symposium 2007 への準備も しなければなりません。詳しくは原田さんから説明があると思いますが、 こんな調子なので4月に入ってからもドタバタ続きになることが予想されています。 気長にお付き合いいただければ幸いです。 ドタバタしていて新規機能の開発はあまりできないと思いますが、その分 ・マニュアルの整備 ・ディストリビュータカーネルのバージョンアップに対応できる体制の確立 ・ツールの使い方の習得 ・ユーザインタフェースの見直し など、開発以外の部分に力を入れていきたいと思います。 あなたが躓いた箇所は他の誰かも躓く箇所なのだと思います。 より解りやすいマニュアルを作成するために どしどし躓いた箇所や疑問・質問を投げつけてください。 以上、よろしくお願いいたします。