コマンドライン版の使用

Dat2Html-Gtlは、GUIなしで、コマンドラインツールとして使用することもできます。コマンドライン版のみを使用したい場合、dat2html.pyだけをダウンロードすれば、実行にPyGTKは必要ありません。通常の方法でインストールした場合も、dat2htmlという名前で使えるようになっています。

コマンドラインでの使い方

$ dat2html -h
Usage: dat2html [OPTIONS...] [PATH...]

Options:
  --template        specify the template directory
  -o, --output      specify the output directory
  --text            convert to text format instead of HTML
  --index           generate an index file
  --subject         generate a subject.txt file
  -q, --quiet       suppress logging messages
  -v, --verbose     print debugging messages
  -h, --help        display this help and exit
  -V, --version     display version information and exit

dat2htmlコマンドは、引数にオプションとPATHを受け取ります。PATHは複数指定でき、datファイルかディレクトリを指定します。PATHがディレクトリの場合、dat2htmlは指定されたディレクトリから*.datという名前のdatファイルを探し出します。PATH"-" の場合、標準入力(stdin)が使われます。

コマンドラインのオプション

dat2htmlコマンドは、テンプレートの指定や出力先の指定など、いくつかのオプションを指定することができます。

  • --template TEMPLATE_DIR - テンプレートのあるディレクトリを指定します。指定がない場合、デフォルトの組み込みテンプレートが使用されます。テンプレートについての詳細は、テンプレート機能を参照してください。
  • -o OUTPUT_DIR, --output OUTPUT_DIR - 出力先のディレクトリを指定します。デフォルトはカレントディレクトリです。指定されたディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成します。標準入力(stdin)から読み込んだ場合、出力先は標準出力(stdout)になります。OUTPUT_DIR"-"' の場合も、変換結果を標準出力に出力します。
  • --text - HTMLではなく、テキスト形式のファイルに変換します。このオプションが指定された場合、--templateオプションと--indexオプションの指定は無視されます。
  • --index - 入力ファイルを元にindex.htmlファイルを作成します。index.htmlファイルは、HTMLファイルと同じディレクトリ(--outputオプションで指定可能)に作成されます。
  • --subject - 入力ファイルを元にsubject.txtファイルを作成します。subject.txtファイルは、HTMLファイルと同じディレクトリ(--output オプションで指定可能)に作成されます。
  • -q, --quiet - WARNINGおよびINFOメッセージの出力を抑制します。
  • -v, --verbose - 冗長なメッセージを出力します。デバッグ時に便利です。
  • -h, --help - 簡単な使い方を表示して終了します。
  • -V, --version - バージョンを表示して終了します。

コマンドラインでの使用例

カレントディレクトリにある1234567890.datを変換する:

$ dat2html 1234567890.dat

カレントディレクトリの全datファイルを変換しhtml-dirに出力する:

$ dat2html -o html-dir *.dat

dat-dirディレクトリにある全datファイルを変換しhtml-dirに出力する:

$ dat2html -o html-dir dat-dir

複数のディレクトリとファイルを指定して変換する:

$ dat2html dat-dir1 dat-dir2 1234567890.dat 1234567891.dat