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Moblinの標準的な開発環境の構築が完了したら、続いて「インテル Atom プロセッサー向け インテル アプリケーション・ソフトウェア開発ツール・スイート」のインストールを行う。なお、インテル Atom プロセッサー向け インテル アプリケーション・ソフトウェア開発ツール・スイートの対応OSとしては下記が挙げられている。
本記事では、前述の通りUbuntu 9.04に対してインストールを行っていく。なお、インテル Atom プロセッサー向け インテル アプリケーション・ソフトウェア開発ツール・スイートでは30日間全機能を無償で利用できる評価版が用意されている(ダウンロードページ)。この評価版はライセンスの購入後そのまま正式版としても利用できるので、まずはこちらを試してみると良いだろう。
インテル Atom プロセッサー向け インテル アプリケーション・ソフトウェア開発ツール・スイートのインストールは、コマンドラインで行う。ダウンロードした配布パッケージを適当なディレクトリに展開し、含まれる「install.sh」スクリプトを実行しよう。
$ tar xvzf l_MID_APPDBG_p_2.1.008.tgz $ cd l_MID_APPDBG_p_2.1.008 $ ./install.sh
インテル Atom プロセッサー向け インテル アプリケーション・ソフトウェア開発ツール・スイートのインストールにはgccやg++、libstdc++5、patch、default-jreなどのパッケージが必要である。もし必要なパッケージがインストールされていない場合、その旨が表示されてインストールが中断される。その場合、メッセージを確認して必要なパッケージをインストールしよう。
インストールスクリプトを実行すると、初めにインストールに使用するユーザー権限が尋ねられる。Ubuntuの場合、デフォルトではrootアカウントが無効化されているので、「2. Install to root for system wide access for all users using sudo privileges and password」を選択してsudoコマンドを利用したインストールを選択する。続いてパスワードを入力し、インストール作業を進めていこう。
Please make your selection by entering an option. Root access is recommended for evaluation. To install Intel(R) VTune(TM) Performance Analyzer you should choose root instal lation. 1. Install as a root for system wide access for all users [default] 2. Install to root for system wide access for all users using sudo privileges and password 3. Install as current user to limit access to user level h. Help q. Quit Please type a selection [1]: 2 ←「2」を選択する Attempting to log in as sudo root... パスワード: ←パスワードを入力する
続いてライセンスが表示され、「ライセンスに承諾するなら『accept』と入力せよ」という旨のメッセージが表示されるので、ライセンスを確認して「accept」と入力しよう。
Do you agree to be bound by the terms and conditions of this license agreement? Type "accept" to continue or "decline" to back to the previous menu: accept ←「accept」と入力する
このインストーラではさまざまな設定項目が用意されているが、あとは基本的にはデフォルト設定のままで構わない。設定を尋ねられる場面でそのままEnterキーを入力すれば、デフォルトの設定が使用される。途中でシリアルナンバーの入力が求められるが、評価版を利用している場合はダウンロードの際に登録したメールアドレスに評価版用のシリアルナンバーが送付されるので、これを入力する。
If you have a serial number, please select option 1 below andprovide your serial number to activate and install your software. -------------------------------------------------------------------------------- 1. Provide your serial number [default] 2. View additional information about software activation 3. How do I find my serial number? 4. Where can I purchase a serial number? h. Help b. Back to the previous menu q. Quit -------------------------------------------------------------------------------- Please type a selection or press "Enter" to accept default choice [1]: Note: Press "Enter" key to back to the previous menu. Please type your serial number (the format is XXXX-XXXXXXXX): XXXX-XXXXXXXX ←シリアルナンバーを入力する -------------------------------------------------------------------------------- Activation completed successfully.
なお、デフォルト設定では/opt/intel/atom/以下にコンパイラや関連ツールがインストールされる(表1)。また、コンパイラなどの利用には各種環境変数の設定が必要だ。これらをまとめて行うスクリプトファイルが「/opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/bin」内に用意されているので、利用前に適宜ロードしておこう。たとえばbashを利用している場合は、次のように実行すれば良い。
$ . /opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/bin/iccvars.sh
ディレクトリ | インストールされるファイル |
---|---|
/opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/ | コンパイラ関連ファイル |
/opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/bin | コンパイラの実行ファイル |
/opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/lib/ia32/ | 各種ライブラリファイル |
/opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/include/ | 各種ヘッダーファイル |
/opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/ipp/lp32/include | IPPのヘッダーファイル |
/opt/intel/atom/Compiler/11.1/056/ipp/lp32/lib | IPPのライブラリファイル |
/opt/intel/atom/vtune | VTune(プロファイラ)関連ファイル |
/opt/intel/atom/idb/2.1.008/ | デバッガ関連ファイル |
/opt/intel/atom/documentation | 各種ドキュメント |
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LastUpdate: 2010-04-08 18:45:39, ModifiedBy: hiromichi-m
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