[JM:02233] Re: po4a のバージョンに関して

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2021年 5月 8日 (土) 23:33:43 JST


On Mon, May 3, 2021 at 11:34 AM matsuand <michio_matsu****@yahoo*****>
wrote:
>
> matsuand と申します。
>
> まだまだお話についていけていないと思いますが、
> 思いついたことを記します。
>
> po4a 利用にあたってバージョンの違いが問題になったような
> 過去メールを拝見しました。私の趣向としては、
> 当プロジェクトの開発担当者は po4a の一定バージョン、
> あるいは最新バージョンを、自ビルドして利用することを
> 推奨した方がよいと思いました。バージョン違いによる対処
> が減らせる方向に動けるかなと感じたからです。

「一定」バージョンを利用というか、このバージョンで動作していた、というのを
「はっきり」させておいた方がよいと点には同意です。

その「一定」バージョンを、JM 全体で一律にすべきか、また最新バージョンに
すべきかは、疑問に思う点もあります。
あるときの最新バージョンは、時間が経てば最新バージョンではなくなるので、
最新バージョンというのははっきりしているようで曖昧なものです。

こう思う背景は、いくつかあります。

すべてのパッケージが常に翻訳活動が行われているわけではありません。
そのため、あるパッケージの作業が行われたときに、最新の po4a を使っていたとしても、
作業が終わってしばらく経つと、その時点での最新の po4a ではうまく処理できないこと
があっても不思議ではありません。一方で、ある別のパッケージを翻訳しようとした際に
その作業者に(かなり古いバージョンの場合)古いバージョンの po4a を押し付けるのもお門違いです。

JM では CI/CD を動かしているわけではないので、常に新しいバージョンの po4a での
動作確認を行うことはできていません。何か作業を行おうとしたときに気付くのが
やっとです。そのときに、その時点で利用できるバージョンの po4a を使って扱えるように
対応するか、過去に作業したときのバージョンを使って当座をしのぐことになると思います。

> そもそも po4a は Debian 内で作られたツールではなかったか
> と記憶しています。他ディストリビューションでは
> 自ビルドを余儀なくされるのではないでしょうか...?

由来は Debian ですが、それだけでビルドが必要というのは早計に思います。
今では、 Debian/Ubuntu はもとより、OpenSUSE や Fedora でもパッケージが
ありますし、私個人は MacOS X 上で作業することも多いのですが、
brew でも po4a は利用できます。

上の方で述べた理由から、私はディストリビューションで利用可能なバージョンを使うのでも
いいと思っています。最新版をビルドして使ったとしても、
それはあくまでそのときは最新版だったというだけなので。

> 今は思いつきだけですが、ビルド方法をホームページに記載
> すべきであるような話に進行するのであれば、手順書きを
> 引き受けます。
>
> ついでの話になりますが、最近 linuxjm の git clone を
> 入手し、ビルドを行ってみました。過去メールにあったような
> git submodule の perkamon(?) が統合された後のソース環境
> です。ビルドは通りました。ただしその先、試しに
> 「fuzzy つぶし」を行ってみて、再ビルドすると po4a 処理が
> うまくできませんでした。私は自ビルドした po4a を用いて
> いますが、バージョンは現状最新の 0.63 です。それが原因
> なのかもしれませんが、まだよくわかりません。バージョンを
> 0.5x などにするなどして、状況把握を兼ねて、いろいろ
> 試していきます。

これは LDP man-pages の話でしょうか。
そうだとすると、最初の頃は po4a 0.57, 0.55, 0.52 で動作確認をしていて、
その後 po4a 0.62 でも動作するようにしました。
(commit e0d470275448c696a01225b0c2cfe013036e507a)
おそらく po4a 0.63 で動かなかった理由も同じでしょう。

po4a 自体もバージョンが変わると、backward-compatibility のない変更が
入ることもそれなりにあるようです。 po4a のソースを見るなり、
機転を利かせて対処を見つけるなり、の対応が必要です。

ちなみに LDP man-pages に関していうと、
https://manpages-l10n-team.pages.debian.net/manpages-l10n/ といった
言語共通で翻訳の手間を減らそうという取り組みもあるようです。
詳細は見ていませんが、個別に努力するよりも、言語共通で取り組むという
姿勢は自分は好感を持っています。

>
> あまり実のある話にはなっていませんが、以上です。
>
> matsuand
> michio_matsuyama AT yahoo DOT co DOT jp
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