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タイル型ウィンドウマネージャとは?

ウィンドウをタイル状に並べるウィンドウマネージャを指します。 従来のウィンドウマネージャと比較して以下のような特徴があげられます。

  • ウィンドウの配置・制御はウィンドウマネージャが自動で行います
  • ウィンドウを制御する必要がないため、マウス操作が最小限、または不要になります
  • ウィンドウ同士を重ねりあうことがありません(例外あり)
  • ウィンドウの下に隠れて見えない、といった状況が発生しません
  • 無駄なスペースが発生せず、画面を最大限有効に活用できます

タイル型ウィンドウマネージャは以下のような方にオススメです。

  • ウィンドウの下にウィンドウが隠れてしまうのは我慢がならない
  • ウィンドウが重ならないように綺麗に配置している
  • マウス操作が煩わしい
  • GUI環境でもキーボードのショートカットだけで生きていきたい
  • 軽快なウィンドウマネージャを使いたい
  • Emacsにどっぷりハマってる
  • GNU screenにどっぷりハマってる
  • ディスプレイの解像度が低いので画面を有効に使いたい
  • ディスプレイの解像度が高いが画面を有効活用できていない
  • 1台のパソコンに複数のディスプレイを接続している(マルチディスプレイ環境)

タイル型ウィンドウマネージャの仲間

以下は良く知られているタイル型ウィンドウマネージャとinspire元/先(?)です.

Windows用タイル型ウィンドウマネージャ

Windows用にもタイル状に並べるソフトウェアがいくつかありますが、あまり洗練されていません。

  • WinSplit(ウィンドウの配置指示を手動で行う必要がある)
  • TileWnd(設定項目が多すぎて途中で挫折しました)
  • HashBox (dwm風; 使用された方はぜひ感想を!)
  • dwm-win32 (dwm の Windows 向け移植; 使用された方はぜひ感想を!)
  • bug.n (キー/マウスユーティリティで定評のあるAutoHotKeyで実装したdwm)

各タイル型ウィンドウマネージャの比較はこちら。

タイル型ウィンドウマネージャの難易度

操作性やインストール方法、設定ファイルのカスタマイズ等を元に、主観で難易度を判定しました。 下にいくほど難しくなります。

  • dwm
    • とてもシンプルで使いやすい。設定のカスタマイズはコンパイル前に行う必要があるため敷居高め。
  • awesome
    • カスタマイズ性はそこそこ。ステータスバーのカスタマイズは少しややこしい。
  • wmii
    • 設定のカスタマイズにはスクリプトを編集する必要があるため少し敷居が高い。
  • ratpoison
    • GNU Screenに似た操作性。GNU Screenに慣れていればすぐに使える。
  • Ion
    • 機能拡張はLuaを用いる必要がある。
  • larswm
    • キーバインドが分かりにくく使いづらい。
  • stumpwm
    • Common Lisp実行環境が必要。
  • xmonad
    • Haskell実行環境が必要。設定ファイルもHaskellで書くので難解。

タイル型ウィンドウマネージャと一緒に使うと便利なソフトウェア

  • dmenu(コマンドランチャー)
  • dzen(メッセージ通知)
  • gmrun(コマンドランチャー)
  • stalonetray(システムトレイ)
  • vimperator(Firefox系ブラウザでVim風の操作性を実現するプラグイン)
  • xbindkeys(キーまたはマウスでのコマンド起動)
  • lxpanel(LXDEのパネル)
  • ratmenu, 9menu (メニュ作成)
  • pdmenu(全画面メニュ)

タイル型ウィンドウマネージャに関する情報・ニュース記事など