Current status and strategy of pxdvi development

TANAKA Takuji KXD02****@nifty*****
2013年 3月 3日 (日) 00:10:22 JST


upTeX project の ttk です。

ということで、まずは
(1) pxdviの現状認識と全体方針
です。

(u)pTeX対応の上流への取り込みのdviwareの状況です。
現状は、dvips, dvipdfmx, dvi2ttyはTeXLiveにいれていただけています。
(p)xdviについても、きちんと進めれば入れてもらえるんじゃないか、と
私は思っています。
そのためには、
ライセンスの明確化とコード整理といったタスクの面もさることながら、
xdvik projectのVojtaさんらやTeXLiveのメンテナーさんらに
いつどうやって持ち込み、見ていただくか、とか
方針面、作戦面も話題があるか、と思いました。
ここでは、そのあたりの話題を振ってみます。

スケジュール感は、願わくば、ですが、
以下のように考えています。

TeXLive 2013のスケジュールは、以下のようにアナウンスされています。

Plan for TeX Live 2013:
18mar: sources committed, builds begin.
8apr: sources stabilized, only fix major bugs.
15apr: tlnet (and TL'12) frozen, tlpretest starts, CTAN updates continue
there.
27may: complete freeze for final build, no more updates, final doc
tweaks, always more testing.

xdviの日本語化を本家TeXLiveにいれてもらう、と申しましたが
TeXLive 2013は、全く間に合わないので、
TeXLive 2014を目指して、来年3月までに整理を完了する、というのが
マイルストーンになるかと思います。
以下、私の妄想ですが
夏ぐらいまでに整理が済んで、
TUG2013 @ 東京 で売り込みが出来たらいいかな、と思っています。

TeXLive に入れていただくとしたら
pxdviはxdvikの上位互換になるはずなので、
おそらくxdvikとpxdviを別バイナリーにするのは嫌われるでしょう。
pxdviとして中身をクリアーにしておき、
まずは、xdvikに #define PTEX 切り換えで入れさせてもらい、
上流の開発者の方々にコードレビューをお願いするのがよいか、
と思います。

pxdviの新機能の開発は、北川さんなど何か予定されているのかもしれません。
TeXLiveに提案するのに機能ごとにタイミングを見計らうことになるかもしれま
せん。

現状認識についてです。
2006年 6月 28日 "j1.32, j1.33, and TODO" で
土村さんは以下のTODOを挙げていらっしゃいます。
========================================================
(1) NTT jTeX サポートの削除
(2) USE_ZEIT, USE_VFONTMAP, PTEX, KANJI 等のマクロの単純化
(PTEX or KANJI の一本に集約してよい?)
(3) vfontmap の扱いを変更
(multi style を廃止、map ファイルを xdvi.cfg で指定する、
Ryumin-Light などの置き換えを定義できるようにする?)
(4) ソースファイル名の変更?
vf2ft.c -> ft2.c or freetype2.c
vfontmap.c -> ptexmap.c or kanjimap.c
zeit.c -> ptex.c or kanji.c or (vfontmap.c に吸収?)
(5) ライセンスの見直し
(「GPL, LGPL と混ざっても OK」と宣言してよい?
xdvik 本体のライセンスと同じにすることは可能か?)
========================================================

このうち、
(1)
土村さんがj1.34で2006年11月に完了されています。
(2)は
土村さんがj1.36で2008年1月に完了されています。
(3)は
土村さんがj1.40で2008年4月に完了されています。
(4)は
vf2ft.c -> ft2.c
vfontmap.c -> ptexmap.c
とすでになっていますが、
zeit.c -> ptex.c or kanji.c or (vfontmap.c に吸収?)
は未着手のようです。
ZEITの名は、パッチの歴史としては由緒ある(?)もののようですが、
現状の役割とは合っていないように見受けられます。
未着手なのは何か理由があるのでしょうか?
(5)は
まだ不十分なので、私もお手伝いしたいと思います。
ライセンスの件は別スレッドで議論を始めます。

また、「xdvik日本語化パッチ整理プロジェクト」のうち短期目標に掲げられている
「既存のパッチを整理して, upstream の変更に追従しやすくする. 」に関して、
ソースを眺めてみたところ、
special やUnicode変換部分については
まだ整理する余地があるのではないか、と考えています。
それも別スレッドで議論したいと思います。

ご意見があればお願いします。

ttk




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