Function/service/writer - Nimbus Wiki - Nimbus

[基本機能]出力

アプリケーション開発において、任意のオブジェクトを任意のフォーマットで任意の出力先に出力する必要があります。 Nimbusでは、このような要件を満たす出力サービスを提供します。

出力するという機能を具体化すると、「どこにどのように出力するか」ということでしょう。
「どのように出力するか」という機能を具体化すると、順序性とマッピングが考えられます。こういう順番で、この項目とこの項目を出力したいといった感じです。この機能を具象化したクラスがWritableRecordです。
ここで、任意のオブジェクトを出力するためには、任意のオブジェクトを入力として受け取って、 特定のフォーマットに従ったWritableRecordに変換する必要があります。この機能を抽象化したインタフェースがWritableRecordFactoryです。
次は、任意のオブジェクトからWritableRecordFactoryによってフォーマットされたWritableRecordを「どこに出力するか」となります。その機能を抽象化したインタフェースがMessageWriterです。
さらに、「どのように出力するか」と「どこに出力するか」をまとめて抽象化したインタフェースがCategoryです。

関連するパッケージは、以下です。

• jp.ossc.nimbus.service.writer
• jp.ossc.nimbus.service.writer.db
• jp.ossc.nimbus.service.writer.jms
• jp.ossc.nimbus.service.writer.log4j
• jp.ossc.nimbus.service.writer.mail
• jp.ossc.nimbus.service.log

アプリケーション向けインタフェース WritableRecordFactory

アプリケーション向けインタフェースWritableRecordFactoryを使った簡単なアプリケーションのサンプルを示します。

 import java.util.Date;
 import java.util.Map;
 import java.util.HashMap;
 import jp.ossc.nimbus.core.ServiceManagerFactory;
 import jp.ossc.nimbus.service.writer.WritableRecordFactory;
 
 // WritableRecordFactoryを取得
 WritableRecordFactory factory = (WritableRecordFactory)ServiceManagerFactory.getServiceObject("WritableRecordFactory");
 
 // 出力情報を生成する
 Map map = new HashMap();
 map.put("DATE", new Date());
 map.put("MESSAGE", "テストのメッセージです。");
 
 // 出力情報をフォーマットして、WritableRecordに変換する
 WritableRecord record = factory.createRecord(map);
 System.out.println(record);

実装サービスの一覧は以下のとおりです。

実装サービス	実装概要
jp.ossc.nimbus.service.writer.WritableRecordFactoryService	java.util.MapからWritableRecordへのフォーマットをサポートする
jp.ossc.nimbus.service.writer.PropertyWritableRecordFactoryService	POJOからWritableRecordへのフォーマットをサポートする
jp.ossc.nimbus.service.writer.LogWritableRecordFactoryService	Loggerサービス専用の実装

アプリケーション向けインタフェース MessageWriter

アプリケーション向けインタフェースMessageWriterを使った簡単なアプリケーションのサンプルを示します。

 import java.util.Date;
 import java.util.Map;
 import java.util.HashMap;
 import jp.ossc.nimbus.core.ServiceManagerFactory;
 import jp.ossc.nimbus.service.writer.MessageWriter;
 import jp.ossc.nimbus.service.writer.WritableRecord;
 import jp.ossc.nimbus.service.writer.WritableRecordFactory;
 
 // WritableRecordFactoryを取得
 WritableRecordFactory factory = (WritableRecordFactory)ServiceManagerFactory.getServiceObject("WritableRecordFactory");
 
 // 出力情報を生成する
 Map map = new HashMap();
 map.put("DATE", new Date());
 map.put("MESSAGE", "テストのメッセージです。");
 
 // 出力情報をフォーマットして、WritableRecordに変換する
 WritableRecord record = factory.createRecord(map);
 
 // MessageWriterを取得
 MessageWriter writer = (MessageWriter)ServiceManagerFactory.getServiceObject("MessageWriter");
 
 // 出力する
 writer.write(record);

実装サービスの一覧は以下のとおりです。

実装サービス	実装概要
jp.ossc.nimbus.service.writer.ConsoleWriterService	コンソールへ出力する
jp.ossc.nimbus.service.writer.OneWriteFileMessageWriterService	ファイルへ出力する。ファイル名を出力の都度、動的に決める事ができる。
jp.ossc.nimbus.service.writer.log4j.ConsoleAppenderWriterService	Log4Jを利用してコンソールへ出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.log4j.FileAppenderWriterService	Log4Jを利用してファイルへ出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.log4j.RollingFileAppenderWriterService	Log4Jを利用してファイルへ出力する。ファイルをサイズでローリングできる。
jp.ossc.nimbus.service.writer.log4j.CustomizedRollingFileAppenderWriterService	Log4Jを利用してファイルへ出力する。ファイルをサイズでローリングできる。ローリングの際に元ファイルを削除しないようにカスタマイズされている。
jp.ossc.nimbus.service.writer.log4j.DailyRollingFileAppenderWriterService	Log4Jを利用してファイルへ出力する。ファイルを日付でローリングできる。
jp.ossc.nimbus.service.writer.db.DatabaseWriterService	データベースへ出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.mail.MailWriterService	JavaMailを利用してメールへ出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.jms.DestinationWriterService	JMSを利用してTopicまたはQueueへMessageを出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.publish.ServerConnectionWriterService	ServerConnectionへ出力する。

アプリケーション向けインタフェース Category

アプリケーション向けインタフェースCategoryを使った簡単なアプリケーションのサンプルを示します。

 import java.util.Date;
 import java.util.Map;
 import java.util.HashMap;
 import jp.ossc.nimbus.core.ServiceManagerFactory;
 import jp.ossc.nimbus.service.writer.Category;
 
 // Categoryを取得
 Category category = (Category)ServiceManagerFactory.getServiceObject("Category");
 
 // 出力情報を生成する
 Map map = new HashMap();
 map.put("DATE", new Date());
 map.put("MESSAGE", "テストのメッセージです。");
 
 // 出力する
 category.write(map);

実装サービスの一覧は以下のとおりです。

実装サービス	実装概要
jp.ossc.nimbus.service.writer.SimpleCategoryService	サービス定義で指定されたWritableRecordFactoryとMessageWriterを使って出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.EvaluateCategoryService	サービス定義で指定された条件に応じてCategoryを振り分けて出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.GroupCategoryService	サービス定義で指定された複数のCategoryに出力する。
jp.ossc.nimbus.service.writer.DistributedCategoryService	サービス定義で指定された複数のCategoryに分散して出力する。
jp.ossc.nimbus.service.log.SimpleCategoryService	サービス定義で指定されたWritableRecordFactoryとMessageWriterを使って出力する。Loggerサービス専用の実装
jp.ossc.nimbus.service.log.GroupCategoryService	サービス定義で指定された複数のCategoryに出力する。Loggerサービス専用の実装

サンプルは、以下。

• サンプル１：メッセージをフォーマットして、コンソールに出力してみよう。
• サンプル２：マップをフォーマットして、コンソールに出力してみよう。
• サンプル３：フォーマットと出力を隠蔽して、コンソールに出力してみよう。
• サンプル４：フォーマットと出力を隠蔽して、ファイルに出力してみよう。
• サンプル５：ファイルとコンソールに同時に出力してみよう。
• サンプル６：出力内容から条件判定をして出力方法を変えてみよう。
• サンプル７：任意のBeanをフォーマットして、コンソールに出力してみよう。
• サンプル８：リモートのコンソールに出力してみよう。